プーケット

(2002年2月9日〜2月13日)
台湾で迎えた初めての中国正月、久しぶりの長期連休をプーケットで過ごしました。

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続き・・・

●2月11日

 今日のオプショナルツアーは午後6時からのファンタシー。それまでは、ホテルのプールやビーチでのんびり過ごす予定である。起床も遅めの8時半、9時半頃朝食を食べ10時半過ぎにプールへと繰り出した。その前に星奈の似顔絵を申し込もうとメインロビーに行ったが、オープン時間を過ぎても似顔絵のブースには誰も現れないので今日はあきらめた。元紀の「早くプールに行こうよ〜」攻撃も凄まじかったのだが。。。

 まずは、バスタオルを4枚借りてガーデンプールへ。ここは飛び込み台もあって、深いところは3mくらいある。その深さを利用して、元紀は空中回転しながら飛び込んだりしていた。星奈といえば、久しぶりのプールなので怖い模様。両腕に浮き輪を付けていても不安なようで、暫くは私に抱っこして離れなかった。このガーデンプール、広くていいのだが、元紀にとっては滑り台が無いのが不満な様子。でも、折角ビーチに近いプールにいるので、滑り台のあるプールに行く前にビーチに行ってみることにした。

 ビーチは、ガーデンプールから道路をわたってすぐ。プールにあまり人がいないと思ったら、ビーチには既に沢山の人達がいた。尚、ビーチチェアは100バーツで借りる。結構波が強く、元紀は数回転げ回っていた。星奈も慣れない波にどう対応していいかわからない様子で、またまたパパに抱っこしたまま中々離れたかった。暫く波と戯れたり砂で山を作ったりして遊んでいたが、暑いのでプールに戻ることにした。

 

 今度は部屋の近くのプール、ここには滑り台もある。星奈は調子が出てきて腕の浮き輪の扱いにも慣れたようで、一人で泳ぎ回っている。近づこうとすると「来ないで!」と言う始末。さっきまでの抱っこ病は何処に行ったのだろう。

 めざとい元紀は、メインロビーに行く途中にあったプールの方が滑り台が楽しそうであると思っていたらしく、「そっちのプールに行こう!」と言いだした。何回も動くのも面倒だったのだが、仕方がないので元紀指定のプールの横のレストランで食事を採るついでに移動した。たまたま、とってもいい場所のビーチチェアが空いていたので、そこにバスタールを敷いて早々にゲットした。今日のお昼のメニューは、シーザーサラダ、タイ風麺、キッズハンバーガー、シンガービール2本

 そういえば、今朝起きた時に喉が非常に痛かった。ここでビールを2本飲んだら頭が痛くなってきた。風邪の予感がする。結局、このプールに入ることは止め、ひたすらチェアに寝そべりながら読書に明け暮れ、夜のツアーに備えた。しかし、部屋に帰ってくると益々熱っぽくなった。

 いよいよ今日のメインイベント、ホテルを6時に出発してファンタシーに出掛けた。ファンタシーの場所は、ホテルからパトンビーチを越えてクルマで30分強の場所にある。3年前には無かったのだが、いつの間に造ったのだろう。でも、今やプーケットの最大のアミューズメントパークが、このファンタシーだそうだ。

 入り口は、いかにも中国人が好きそうな電装で飾られている。本当に派手である。その派手なエントランスを通り抜けると、その先にも派手な電飾のお土産屋さんや大道芸人の舞台が並んでいた。そして、その奥には、「王国ファンタジー」と称する幻想的なカルチャーショーの舞台となる、象をかたどった壮大な建物がそびえ立っていた。

 そのショーは9時から始まるので、まずはディナー。ディナーの会場もタイの寺院のような建物で、中はとっても広く、何千人が同時に食事を採れそうなキャパシティである。食事はバイキング形式で、この日は、寿司や刺身のコーナーが非常に人気だった。尚、元紀はお腹が痛くなり、ちょっと食べただけで椅子に寝転がっていた。ところで、中華圏が同時に休みの時期なので、マレーシアも含めて、今回の旅行中に誰か知っているの人に会うのではと思っていたが、ここでKL時代に同じコンドミニアムに住んでいた人に出会った。そこの女の子と星奈は幼稚園が同じだったそうだが、星奈は覚えていないようだった。

 腹ごしらえを終え、ショーの前に象に乗った。ファンタシーの派手な枠で飾られた写真付きで350バーツである。さっきまでお腹が痛かった元紀も、象に乗るとならば元気回復。星奈にとっては初めての像ライディングだったが、全然怖がらずに高いところからの景色と上下動を楽しんでいた。その後、像にサトウキビやバナナをあげて時間をつぶし、いよいよショーの時間となった。

 残念ながら、会場内にカメラは持ち込み禁止で入り口で預けなければならない。バッグを持っている人はバッグの中までチェックされる念の入れようだった。ショーの舞台も、会場の外観に負けず劣らずの壮大な舞台である。まずは着飾った象が入場、その後、空中ブランコのショー、民族舞踊、バンブーダンス、マジックショーが続く。マジックショーでは、会場から3人が選ばれてマジックに参加し、この中の1人が居残りで数回かり出された。その彼女、ギロチン、釜ゆでなどをされるのだが、どうもアクションが素人っぽくない。サクラかな? 尚、マジック大好きの元紀は、体調が今一良くないようで、ショーの途中から寝たままで、このマジックも見逃してしまった。一方の星奈は、目を生き生きとさせてながらショーを見続けていた。ショーの最後は、善人と悪人の戦いで、大きな音の大砲が数発放たれ、善人が勝ったところで、神のような象が浮いていく。そして出演した象が大集合し、座ったり馬乗りになったりの曲芸で締めであった。中々見応えのあるショーだった。尚、私の具合は益々悪くなってきた。ホテルに戻ってからシャワーも浴びずにさっさと寝た。


●2月12日

 夕べはベットカバーを掛けて寝て思いっきり汗をかいたので、だいぶ復活したような気がする。でも、頭が重い。。。8時50分にツアーガイドさんと待ち合わせなので、7時に起きて朝食を済ませてロビーに行った。今日のコーラル島ツアーのガイドさんも昨日のファンタジアの時と同じSumさん。船着き場までクルマで15分程度だったが、この船着き場、昔、浜田さんとダイビングに行った時に来たところだった。

 ここからモーターボートに乗り換えて出発。ボートは15人乗り程度の高速ボート。波が荒くてフルスロットルに出来ず結構揺れた。この上下の揺れで元紀はジェットコースターを思い出したのか、顔つきがだんだん不安そうな顔になる。そのうち青くなり、涙目になってきた。「止めて〜!」という声で隣のガイドさんも気付き、元紀を慰めている。後ろの韓国人はゲラゲラ笑いだし、前の日本人のカップルも笑っている。しまいには星奈が元紀の頭をなでて慰めていた。元紀は、本当にこの手の上下動は苦手なようである、情けない。。。20分弱の乗船でこれだから、1時間半程度かかるピピ島にしなくて本当に良かった。

 島に到着すると、さっきまでの泣きべそはどこに行ったのだろう、と思うほど元気に復活し、陣地のビーチチェアに落ち着くことなく、海に入っていった。早速、マリンスポーツや三つ編みの売り込みに来たが、元紀が好きなパラセーリングは、マレーシアのに比べたら高さがとっても低くて時間も短いので止めた。星奈に三つ編みをさせたかったママは、この時点では星奈に断られて断念。

 コーラル島は基本的には無人島なので海は綺麗である。しかし、あまり沖に出られないのと近くにはモーターボートが結構停泊していて、魚達をたくさん見られるような状態ではなかった。張り切ってホテルの朝食のパンをたくさん持ってきたが、役に立たなかった。もっとも、宇宙服のようなヘルメットを被って水中に入るシーウォーカーがあるから、きっと、ちょっと沖に行けば魚達もたくさんいて珊瑚も綺麗なのだろう。シュノーケリングセットを借りたが(100バーツ)、あまり魚がいないのと寒気が多少ぶり返してきたので、ちょっと使っただけだった。元紀は数少ない魚をビニール袋で捕まえることに精を出していた。結局、魚を捕まえることは出来ず、かにを数匹捕まえただけのようだった。

 1時ちょっと前に昼食開始。ビーチの後ろに構えているハウスでのランチである。このランチははツアーに含まれている。大人2人、子供2人には勿体ないほど種類とボリューム満点のタイ料理ランチだった。魚料理、スチームボート風の鍋に入った辛くないトムヤム、イカリングフライ、ミックス・ベジタブル、カレー風味のカニ、個別に4個あったパイナップル・フライドライス、チキンなどなど。毎度のごとく、飲み物は別料金。ここでもシンガービールをオーダーした。

 食後は、その足で星奈の三つ編みと私のマッサージに出掛ける。星奈の考えが変わって、三つ編みがOKになったのだ。尚、三つ編み1個50バーツ、左右3個ずつやったので合計300バーツ、私のマッサージは約1時間で500バーツ、肩を揉まれる時、日焼けのため痛かった。

 その後は、星奈は砂場で砂遊び、元紀は引き続き魚取り。2時近くになると、元紀は飽きたようで我々のいる陣地に帰ってきた。それを見てか、現地の日本人スタッフが「2時にも船が出ますよ」と教えてくれたので、予定より30分ほど早く引き上げた。帰りは波も穏やかになっていたので、元紀も泣くことなく(但し、最初っから最後までママの膝に伏したままだったが)、15分程度でプーケット島に帰還した。星奈はボートの中で既に夢の中。ホテルには3時前に到着したので、夕方のパトン散策までに充分休養が出来る。シャワーを浴びた後、風邪を完治させる為に熟睡モードに入った。

 6時に起床し、まだオーダー出来ていなかった星奈の似顔絵を申し込んでから(2000バーツ)、いざパトンビーチへ。カロンビーチからパトンビーチまでは、トゥクトゥクで200バーツ。この価格から換算すると、先日のカロンビーチからホテルまでの100バーツは高く感じた。しかし、トゥクトゥクがたむろしている場所に行くと、トゥクトゥクではなく普通の自家用車をあてがわれた。子連れで人数が少なかったからだろう。

 まずは、ママが行きたがっていたオーシャンプラザへ行った。しかし、DFSみたいな場所を期待していたママはがっかり。一般的なスーパーだった。ということで、何も買わずにビーチ沿いの一番賑やかな通りへ向かった。ママの希望である今宵のディナー、イタリアンのお店を探しながら小さなショップを徘徊しながら、私と元紀は時計とゲームの物色モードに入った。

 今回のプーケット旅行の私のお目当てである「自動巻で文字盤の中の小針もグロノグラフとして動作するロレックスのデイトナ」を探したが、やはりパトンビーチにも無かった。やはり、機能的に自動巻のクロノグラフは、偽物販売としては需要とコストが合わないのであろう。代わりに、クロノグラフではないが3つの小針も動作するのをゲットした。カラーはシルバーとゴールドのコンビ。最初の店主の言い値は5500バーツで、私の言い値は2000バーツ。結局、3000バーツで落ち着いた。日本円で約10,000円、本物に近い奴なら30,000円くらい出してもいいと思っていたので良しとしよう。

 この店で、元紀のPS2用のクラッシュバンデコックも買い(300バーツ)、今度は星奈がゲームボーイのゲームを欲しがったのだが、なだめながらレストランを探し、適当な店が見つかったのだが、レストランに入る前に星奈のプーさんのソフトを買った。ついでに「バニラスカイ」のDVDも買った。合わせて800バーツ。ママのリクエスト通りのイタリアン。ビザにパスタに白ワイン、シーフードの盛り合わせ、元紀のステーキ、しめて2500バーツ。ここでは、台北日本人学校の先生に会った。本当にこの時期、中華圏に駐在している人達には、リゾート地で結構高い確率で遭遇する。

 その後、暫く偽物ブランドバッグ屋を冷やかし9時半頃に帰路に就いた。ママ曰く、最新型も出ているが、やはり見る人が見たら偽物だとすぐにわかるらしい。ワインが効いた私は、ホテルに戻ってシャワーを浴びてから早々に夢の中。思いっきり鼾をかいていたようで、ママにビデオで撮影された。


●2月13日

 5日間のプーケット旅行も今日が最終日。12時までにチェックアウトし14時30分にロビーで同じツアーの人達と集合する予定である。昨日の夜、慢性便秘の星奈がしたウンチのせいでトイレが流れなくなり、この日の朝は、用を足すのには不自由な環境を強いられたが、レストランのトイレなどを駆使して対応した。しかし、間抜けな元紀は、チェックアウト直前に部屋のトイレで大きい方をしちゃった。流したくても流せない。。。ハウスキーパーさん、ご免なさい。そんなんで、部屋のチップを多めの100バーツ置いてきた。

 チェックアウトしてからも時間があるので、子供達はプールで遊んだ。風が強くて心地よい。親たちはプールに入れない(水着は乾かしてスーツケースの中)ので、元紀が星奈の面倒もみなくてはならない。背中に抱きつかれると肩がヒリヒリして痛い元紀はさんざん不満を漏らしていたが、兄の役目としてしょうがない。暫くすると、星奈も調子が出てきて一人で水と戯れていた。飽きるのが早い元紀は、1時間程度遊んだ後、チェアーに戻ってゲームボーイ。星奈は一人で水の中だった。

 この間、ママはオプショナルツアーの精算。しかし、予想より高く、持ち合わせのバーツでは足りなくなってしまった。空港でゲットした日本語パンフレットの価格をベースにオプショナルの費用を残しておいたのだが、今回のオプショナルツアーの料金は台湾の旅行会社が決めた日本円ベースの価格で決まっていた為、現地のパンフレットの価格とは異なるようである。まあ、結構至れり尽くせりではあったが、2倍近い価格差には、プーケット3回目の我々にとっては不満であった。次回からは、オプショナルツアーは、現地で現地のツアー会社に頼むことにする。

 2時前にランチをすませ、定刻に集合場所に集合しバスで空港へ向かった。星奈は再び夢の中、元紀も途中から寝ちゃった。空港に到着し、ATMからオプショナルの足りない分を下ろし払った。しめて約15,000バーツ。チェックインは、パスポートを渡した添乗員さん達が全部やってくれる。団体旅行のメリットは、この辺を自分でしなくてもいいところ。空港利用税も含まれているので、自分たちが改めて払う必要も無い。最後に元紀は現地ガイドのMaxと握手をし、イミグレーションへと向かった。待合室では、残ったバーツでお土産を買い、17時過ぎに飛行機に乗り込んだ。席番が10番だったのでビジネスシートを期待したが、外れだった。時計を台湾時間に合わせる為に1時間進め、この旅行記をiBookで書きながら台湾へ向かっている。あっという間に過ぎてしまった4泊5日の旅行もこれにて終了。次の連休時には何処へ行こうかな・・・。


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