中国東莞・広州出張

(2002年9月9日〜14日)

今年の1月以来、久しぶりに会社の量産工場がある中国東莞市に出張してきました。また、今回は現在新工場建設中の広州市にも行きました。因みに今回が4回目の中国大陸です。

私が中国大陸へ出張するときは一苦労です。香港でビザを取得する必要があるのですが、台湾で中国大陸内への入国ビザが取れないので、香港に到着後に空港から地下鉄で九龍まで移動し、そこにある中国旅行社に行って申請をしますが、10時前に書類を提出してビザを受け取れるのが夕方6時頃。なんと香港で8時間以上も待たなくてはならないのです。待っている間は観光をしたり映画を見たりですが、3回目の出張の時には九龍の安宿に入り仮眠していました。なんたって、書類を10時までに提出しなければならないので、台北からのフライトは朝7時発。自宅を出るのは朝5時前なのです。また、夕方6時に受け取ってそれからバスで東莞を目指すので、目的地に到着するのが夜の10時半〜11時。早起きしてしかも到着が深夜になるので、正直、中国大陸出張は毎回憂鬱でした。半年間のマルチビザも取得できるのですが、前回5月にマルチビザを取得して(結構高いです)その後半年間一度も行かなかったので、都度取ることにしました。

しかし今回は、あるメーカーさんより「香港の空港でも取れますよ。しかも、朝9時までに書類を提出すれば午後1時半には受け取れます」との情報を得、7時のフライト(これが一番早いフライトです)で9時に間に合うかどうか不安でしたがなんとか間に合い、無事1時半にビザをゲットできました。参考までに、香港の空港の税関を抜けると到着ロビーに出ますが、その一番左側の奥に中国旅行社のカウンターがあり、ビザ取得サービスを行っています。尚、今回はダブルを取得したので費用は910香港ドル。いちいち九龍まで行かなくてもいいし、何より8時間も待つ必要がないので、これからは中国大陸出張も苦ではなくなりそうです。尚、今回は台湾人と2人で行く予定ですが、彼が行けなくなり私一人で行くことになりました。さすがに4回目ともなると没問題ですが。。。

香港から東莞まではバスで陸路行くのですが、イミグレと税関を2回抜けなくてはなりません。香港は中国に返還されたにも関わらず、今でも羅胡にある香港側のイミグレを抜け、それから5分くらいのところにある深センのイミグレと税関を抜けます。尚、香港出国時には大きな荷物はバスに残したままでOKですが、中国側のイミグレと税関を抜けるときには、荷物は全部持って通関します。行くときには混雑もなくスムーズに行けましたが、帰りは土曜日だったこともあり大混雑していて、それぞれの通関に1時間ずつ費やし、予定していた台北行きの飛行機に間に合わず1本後の便で帰る羽目になりました。左の写真は、中国側の税関を抜けて発車を待っている時にバスの中から撮影した画像です。

毎回使うバスはGOGOバス。車内では、簡単なスナックと水が配られます(何故かハングルの文字が見られますが、、、)。因みに香港から東莞までは400香港ドル(約5500円)。毎回感じますが、中国大陸内を走っているクルマがどんどん高級になっています。右の写真は国境付近でバスの中から撮った写真ですが、ベンツにパジェロが見られます。
この日は午後6時前には東莞石碣にある工場内の寮に到着する事が出来ました。ここの工場には約6000人の従業員が働いていて彼女ら(彼ら)の寮もこの工場の敷地内にあります。駐在している台湾人の寮は大陸人の寮とは別になっており、私が宿泊するのもこちらの寮です。

翌日からの仕事は、同行予定の台湾人が来れなかったハプニングはあったものの現地のエンジニアとのコミュニケーションも中国語+筆談でなんとか取ることが出来、無事、予定していた仕事を終えることが出来ました。メーカーさんとのミーティングも全て中国語。大陸のエンジニアにも「前回来たときよりも随分と中国語が上達したね」と言われましたが、実際、仕事も前回よりは数段やり易かったです。レベル的にはまだまだですが、、、。

3日目には、広州市に建設中の新工場に行って来ました。まだ左の写真のような状況ですが、12月の中旬には完成する予定です。尚、このエリア(オリンピックスタジアムのすぐ傍)はライトオン・インダストリアル・パークと呼ばれ、ライトオン・グループのEMS事業の核となるパークです。既に一部が稼動しており、第2期工事完成時には敷地50万坪従業員4万人を擁する大規模な製造拠点になります。
余談ですが、いつもは東莞でも田舎にあたる石碣に滞在するのみですたが、今回はメーカーさんに東莞市の中心部に連れて行って貰い、ディナーの後にはカラオケ・ラウンジにも行きました。このカラオケ・ラウンジはマレーシアのKLのカラオケ・ラウンジ「デラックス」以上(一部の人にしか分からない表現ですみません)にゴージャスなカラオケ・ラウンジで、東莞でも一番高級な部類のカラオケ・ラウンジだそうで、太子酒店(Crown Prince Hotel)に隣接しています。建物がスタジアム状の円筒形になっていて、中心には大きな吹き抜けのステージがあり、そこでショーが行われていました。また、それを囲むように各個室が並んでいて、個室からもショーを見ることが出来ます。尚、ホステスさんは700人以上いるそうです。これまた驚き(残念ながら、写真はありません・・・)。こういった面でも、猛烈な勢いとスピードで近代化の並に載っている中国を垣間見ることが出来ました。

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