九(イ分)

台北の北、基隆から10kmの山間にある、坂道や階段の多い小さな町です。映画「非情城市」で有名になり、最近は訪れる観光客も多いです。1890年に金鉱が発見されるまでは人口数十人の小さな村でしたが、金鉱発見で一気にゴールドラッシュとなり、日本の統治時代にはアジアのゴールデンタウンと呼ばれていました。しかし戦後は金鉱脈も尽き、以前の静かな町に戻りました。山を背後に海に面した山間部に建つ家々は、石を使った建物が多く、屋根にはアスファルトを塗った油毛氈を張って風や雨に備えています。(以上、地球の歩き方・台湾より)
これらの家々が建ち並ぶ石段や薄暗い路地など、町はレトロ感覚にあふれています。殆どの見所は、町を東西に走る貴山街と軽便路(写真左)、そしてそれを南北につらぬく石段の豎崎路(写真右)に沿っています。

小上海:映画「非情城市」の撮影に使われたレストランです。店の前に「非情城市」と書かれた看板が出ており、この町の記念撮影のメッカともいえる場所になっています。豎崎路と軽便路の交差したところから石段を少し上った右側にあります。何故か日本語の張り紙(写真の中の黄色い紙)もありました。日本人も多く来るのでしょう。

九(イ分)の名物は頼阿婆芋円、タロイモと小麦粉を練って団子状にしたもので、汁粉にしたり、あんみつ風のカキ氷にして食べます。1杯30元〜60元。人気のある店は、このようにたくさんの人達が並んでいます。

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