バリ島

(2003年1月31日〜2月6日)
台湾で迎えた2度目の中国正月、6年ぶり2度目のバリ島に行って来ました。

(クリックすると大きなサイズで見られる画像が結構あります。)


前編からの続き・・・

●2月3日【4日目】

6泊7日というのは過去の家族旅行の中でも最長、しかもずっと同じホテルなので非常にゆったり、のんびりと過ごせる。今朝のバリは昨日に引き続き小雨交じりの花曇り。こんな日は、買い物か室内アトラクションだろう。さて我が家は、今までの旅行時にはやりたいと思わなかったが、今回のバリでは何故か「るるぶ」の最後のページに出ていた広告、バリ衣装を着て記念撮影をしてみたくなり、今日はこれに行くことにした。

サービスを提供してくれる会社は、先日行った日本食屋「福太郎」の関連会社で「福インダ」。場所も福太郎ギャラン通り店の隣。ホテルまでの無料送迎のサービスもあるようなので早速電話すると、12時に向かえに着てくれるとの事だった。午前中はちょっと余裕が出来たが、プールに行くには時間も中途半端だし天気も悪いので、部屋の中でゴロゴロして過ごした(余裕の日程なので没問題)。

約束の12時にロビーに行くと、早速福インダの人が我々を捜し当て(日本人で子供二人の家族4人、分かり易かっただろう)、クルマに乗って福インダへ。30分ほどで到着すると、そこには今撮影を終えたような日本人ギャルが化粧を落としていた。我々は数冊のアルバムを渡され、そこから気に入った衣装を選ぶのだが、結構笑えるポーズと衣装で、男も口紅などの化粧をするようである。妻君が気に入った衣装を中心に色合いを考えて私と子供達の衣装を選び、奥の部屋で着付けをして貰う。みんなパンツ一丁になり、福インダのお姉さん達のなすがままに衣装を巻かれていく。基本的に帯を巻いていくような衣装が多いのだが、私は胸元の肉がはみ出しデブなのが強調されてしまった。一足先に化粧をした星奈は、別人のように変身。ちょっと見、天童よしみのように見えた。また、こういうのは何故か似合う妻君はバリの女王のような出で立ち。私の化粧も口紅だけではなくアイラインなども描き、生まれて初めての体験だったが、どうみても太った美川憲一風。。。元紀は化粧するのを嫌がっていたが、もう遅い。でも一番変化がなかった。

撮影場所は道を挟んだ反対側のスタジオ。数秒であるが外て道を横断しなければならない。恥ずかしいので人の往来が無いことを確認しながら一気に道路を横断した。スタジオにはインドネシアの寺院などの張りぼてが置いてあり、それと一緒に合計24ポーズを撮影した。ベース価格が12ポーズで45ドル。我が家の場合、家族4人いるが90ドルなので24ポーズ。24ポーズも要らないと言ったが価格は90ドルのままと言われたので、じゃあ星奈と家族写真を多めにとリクエストして24枚の撮影が開始された。乗り気でなかった元紀と、女の子であり撮られることに快感を抱く星奈の表情は正反対である。カメラ目線で可愛い表情満点の星奈、親ばかのフィルターがかかっているとはいえ、いつも以上に可愛く思えた。20分ほど撮影をしただろうか、全ての撮影を終え、先ほどの事務所に戻って元の姿に戻して貰う。今回は観光客日本人風の人達の道路の往来があったので、私は小走りに事務所へ帰還。ゆっくりと歩いてきた星奈を見ながら、その観光客風の人達の目元が緩んでいた。

事務所では化粧落としをふんだんに塗られ、でも、結構きれいに落ちるもんだった。こういうのが嫌いな男性諸君への朗報としては、着付けをしてくれたりポーズを指示してくれたりするお姉さん達はインドネシアの民族衣装風の出で立ちなのだが、胸元が広く開いているので、その谷間が結構見える。これをバーターに、奥さんや彼女のリクエストに付き合ってみては。。。余談は抜きにしても、結構楽しめた撮影だった。

その後、隣の福太郎(今回の滞在中2回目)でちょっと遅い昼食を食べ、再び無料送迎でホテルまで送ってもらった。部屋に戻る前にギャラリアで飲み物と私の洋服(Tシャツとポロシャツ)を調達。しかし星奈がクルマの中で寝ちゃったので、思い星奈を抱えながら慌てて選ばなくてはならなかった。

もう3時半を過ぎていたが、今日はプールに入っていないので夕食までの2時間程度をプールで過ごすことにした。この頃には星奈も目を覚まし、ママ以外の人は着替えてプールへ。さすがにこの時間だと日差しも弱くなっており日焼けした身体への負担も小さく快適だった。ママには、ホテル内でカルチャーショーを見ながらディナーの予約を頼んだが、なんと今日はクローズとの事で、カルチャーショーは明日にすることになった。

ということで、今日のディナーは再びギャラリアへ。初日から気になっていたDFSの前のショー付きのレストランに入り、ワイン、ジャンバラヤ、ナシゴレン、シーフードカクテル、チキン唐揚げレモン味などを食べながら最前列でインドネシアの踊りを見た。場所が場所だし規模が規模なので(小さい)、ちょっと3流風のショーにも見えたが、まあ良しとしよう。食事後は元紀達が学校で配るお土産を適当に調達し、ホテルへ戻った。


●2月4日【5日目】

今朝も旅行記を書いている時のベランダから見た天気は良い天気だったが、プールに出掛ける頃には雨が降り出し、一時はスコールのように激しい雨も降ってきた。川嶋さんの「DFSギャラリアの本店にちょっとした日本食屋があるので行ってみますか?」との提案に従い、買い物を兼ねてラーメンを食べに行くことにした。

ここもホテルからのタクシー代はDFSギャラリア持ち。店に到着すると店員がやってきて、タクシーの運転手に小切手のようなモノを渡す。昨日行った写真館の福インダといい、こういった無料送迎のシステムがバリでは本当に充実しているDFSギャラリアの本店はプラザバリからそれほど離れていないところにあった。まだ新しいのかプラザバリに比べると洗練されており、1階が買い物などのショップで2階はリラクゼーション系のお店とJTBなどのツアーディスクがあった。さすがにここの店はほぼ全てオープンしており、GUCCIやHantingなどの店が飲みを並べていた。但し、ママが楽しみにしていたCOACHは改装中で、ここでもお預けを食らった。

もう12時をだいぶ過ぎているので、まずはお目当ての日本食屋「海斗(カイト)」で腹ごしらえ。醤油ラーメン1杯が約700円と日本並みの値段だったが、味は非常に美味しかった。2家族で、醤油ラーメン、冷やし中華、天丼、天ぷらそば、カレーうどん、ざるうどん、餃子等々を食した。その後は奥様達の充実した時間、買い物である。我が妻君は、ここでもTシャツ類と小物のバリ雑貨を買っていた。買い物に興味のない子供達は、一角のテーブルに腰を落ち着けてゲームボーイ大会。子供達のゲーム脳化がささやかれる昨今であるが、これさえ渡しておけばとっても大人しいので、非常に便利なツールであるのだが・・・

タクシーでホテルに戻る頃には空も晴れてきたので(最近は、このパターンばかり)、その後はホテルのプールで過ごすことにした。まずはホテルのロビーで、昨日撮影した変身写真が出来ている筈なのでホテルのゲストリレ−ションから受け取り、川嶋家と共に拝観。予想はしていたが、パパは美川憲一よりも気持ち悪くママは妙に似合っており星奈は愛想が良く別人のようなのがだ天童よしみになっており、やる気がまったく無かった元紀は不細工な顔。。。でも、結構楽しめたし話のネタ、旅の思い出にはいい写真だった。

バリの変装写真・作品集

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プールのビーチチェアの陣地を初めてメインプールのほうにとり、まずはここで元紀と水球で遊んだ。その後、スライダーを数回滑ったあと陣地に戻ってみるとプール内のバスケットゴールも空いたので、水中バスケットにトライ。この頃には遅れてやってきた星奈も参加したが、彼女はバスケットのゲームより、バリで出来るようになった水中潜り(ほんの3秒程度)を一緒にやって欲しいらしく、元紀とのバスケット・ゲームは数分で終わり、元紀は川嶋家が遊んでいるビーチへと向かい、私は星奈の潜りの練習に付き合わされた。

もう6時で陽も陰ってきたので日焼けの心配もないだろうと、元紀達が遊んでいる海辺に行くことにしたが、2日目に日焼けしすぎて肩と背中が非常に痛い私は、バティックをまとい万全の構えで行った。ここのビーチは夕方になると干潮になり、午前中は海底だった部分が100m以上も水上に現れる。そこでは、カニや貝などが見つけやすくなり、にわか潮干狩りとなった。ここで発見した珍しいものと言えば、ヒラメ・カレイ類の魚。色が砂と同じ保護色で見つけづらいのだが、動きはそんなに早くなく掴むことも出来た。但し保護色なので、一度見失うと再び見つけるのは大変である。次に発見したのは黄色いウミヘビ。毒を持っているのか否かは定かではないが、子供達は蛇を砂で生き埋めにしたりして戯れていた。

今日のディナーは、昨日行けなかったホテル内のBBQビュッフェ&カルチャーショー。今日は開演するとの事だったので、予約開始の6時に予約し、7時に繰り出した。食事はバイキングスタイルで、ロブスターの炭火焼き、大粒のサテー、ミーゴレン、ナシゴレン、ステーキBBQ等々料理はとっても充実していた。バリでこれまで本格的なロブスターにありついていなかった我が家もやっとロブスターにありつけ、私は1度おかわりしてしまった。サテーも肉が大柄でとっても美味しかった。

8時にはいよいよカルチャーショーの開演。今日の出し物はケチャックダンスである。子供からおじいさんまで50人くらいの男性が「ケチャッ、ケチャッ」と呟きながら不思議な音色を奏でる。星奈はステージの直前まで移動して熱心に見ていたが、元紀は興味がなくテーブルで居眠りしていた。


最後にステージに立って踊り子達と記念撮影。バリの鬼類の装いをした人が数人いたので星奈は舞台に上がるのを躊躇っていたが、パパに抱っこされてなんとかシャッターを押す。ママと一緒も促したが、鬼の近くに行くのにはパパじゃないと駄目らしく、2枚目の撮影もパパと一緒。ショーが始まる前の食事中に小雨が2度ほどぱらついたが本格的な雨はなく、記念撮影タイムが終わりかけた頃に激しい雨が降ってきたので、タイミング的にはちょうど良かった。


●2月5日【6日目】

6年前バリに訪れた時も中国正月連休の時期で天気が良くなかったイメージが強かったが、この時期は雨期で晴天はあまり期待できないようだ。今日も雨模様。尚、今日は今まで同行していた川嶋家がホテルをジンバラン地区のインターコンチネンタルに移る日である。川嶋家は、9日までバリに滞在するのだが、後半からホテルを変える予定なのだ。折角なので、我々も一緒にインターコンチネンタルに同行し、ホテルと部屋を拝見し、そのままインターコンチネンタルのプール&ビーチで遊んでくる事になった。

出発が12時なので、それまでの時間は、またまた近所のギャラリアに行って買い物。雨が土砂降りになってきたので、子供達は川嶋家の部屋に預かって貰いゲーム大会となった。土砂降りの中、私とママでホテルの大きな傘をさしてギャラリアまで出掛けた。彼女の目的は、台北の友人達へのお土産の調達。私の目的は、こっちにきて未だやっていないマッサージ、但し日焼け痛のため全身は出来ないのでFootマッサージをママが買い物している間にする事にした。Footマッサージは約30分間で125000ルピア、約1500円。通常は倍の料金だが、テロの余波で今はバリ中がバーゲンなので安くなっていた。Footマッサージといっても、足裏ではなく膝から下全体のマッサージが中心なので、あの激痛に耐える足裏マッサージを期待していた私にはちょっと中途半端だった。Footマッサージが終わってからも暫く時間があったので、一昨日買った「なんちゃってLV」の財布の収まりが悪かった(カードをたくさん入れると、財布が「豚財布」になり格好悪い)ので、買った店に行って、皮質がもっと柔らかなBossの財布に交換して貰った。

インターコンチネンタルでも川嶋家はクラブルームを使用するので、チェックインは専用デスクにて行った。ここのクラブ・ラウンジにはボードゲームや日本の書籍なども豊富に置いてあった。只の同行者の我々までもがウェルカムドリンクをご馳走になり、いよいよお部屋拝見。バリ通の川嶋さんが一番気に入っていると言うだけあって、コンドミニアムのように広い部屋である。バスルームもシャワーとトイレがハッキリわかれていて、またシャワーヘッドも移動できるタイプなので、子供連れの家族には重宝するタイプである。

早速プールに移動しランチ。子供達がオーダーした「Japanese beef Currey」は日本の喫茶店のカレーライスを思い出させる味で好評、川嶋家がオーダーしたパスタ類はボリューム満点、妻君がオーダーしたビーフンゴレンもボリューム満点だったので星奈と折半してちょうどいい量だった。また、私がオーダーしたシーザーサラダも、小を頼んでちょうど良い量だった。

この頃には天気も良くなり、久しぶりに浴びる日差しで日焼けした肩が痛む。なるべく水面には出ないようにして防いでいた。星奈は完全に水が怖くなくなったようで、水中に潜るのが好きになったし、腕に浮き輪をしたままではあるが、ちゃんと泳げるようにもなった今回の旅行での一番の収穫かも知れない。インターコンチネンタルのメインプールは縦横が長い四角形なので、久しぶりに長い距離を泳ぐことも出来たが、30m程度の遊泳じゃお腹も凹まないだろう。。。その後は滝などがある別のプールにも行って遊んでいたが、本来のお目当て、海辺での潮干狩りを忘れていたので皆でビーチに向かった。今日は潮の引きがいつもより遅めであるが、来た時よりはだいぶ干いていた。ただ、風がとっても強く雲行きも思いっきり怪しい。遠方の海上の雲は、スコールが起こっているエリアが明らかにわかるほどの雲だった。一応ビーチに出て潮干狩りを初めてみたものの、その雲が風向きに従って近づいてきたので、あっという間にインターコンチネンタルも大雨になった。そうそうに引き上げ、川嶋家ともしばしのお別れをし、Nusa DuaのGrand Hyattに戻ってきた。

Grand Clubは、クラブ・ラウンジでフリーフードとフリードリンクが楽しめるのだが、5時から7時までのアルコール類もフリーになる時間に一度も利用していなかったので、今日は食事の前にラウンジに立ち寄る事にした。インターコンチネンタルから帰ってきたのがちょうど5時だったので、部屋には戻らずにそのままラウンジに直行し、私はビールをオーダーした。この時間の軽食類も結構充実していて、ちょっとしたおつまみ類も豊富で美味しかった。

帰りのタクシーの中で寝てしまった星奈が起きるのを待って、バリ島最後の晩餐はホテル内の日本食レストラン「南風」に行った。この店の前はプールに行く時やメインロビーに行く時に毎回通っていて、店の前の看板が気になっていたのだが、それは妻君も同じだったようで意見も一致。豪華に、刺身盛り合わせ、寿司盛り合わせ、焼き鳥盛り合わせなどをオーダーし、またビールではなく日本酒をオーダーし最後のディナーを楽しんだ。日本酒を冷やす入れ物のサイズと氷の量に皆が驚いた。


●2月7日【7日目・最終日】

6泊7日に渡ったバリ島旅行も今日で最終日。川嶋家とも昨日でお別れしたので子供達も静かになり、本当に旅の終わりを実感する。会社も学校も今日2月6日から始まるので、もし5日のflightが取れていれば昨日帰って今日から通勤・通学だったのだが、幸か不幸か結局5日のFlightは最後までとれなかったので、元紀は1日学校をさぼり、私も会社を休み(但し、会社のほうは生産調整で6日も7日も休みになったのでラッキー)、今日6日までとなった。もうGrand Clubのラウンジも慣れたもので、4日目くらいからはオムレツなどラウンジには出ていないメニューもオーダーするようになり、今日の朝食は、オムレツ、ソーセージ、ベーコンをオーダーした。

飛行機は4時半なのでホテルは1時半に出ればよく、午前中は結構ノンビリできる。ママはまたまたギャラリアに最後の買い物に出掛け、私はビーチに行って、ビーチにやって来るおばちゃんのところで星奈の三つ編を編んで貰った。髪の毛全体で30万ルピアを要求されたが、価格交渉の結果25万ルピアになった。尚、三つ編みが終わってから財布を覗いてみると20万ルピアしかなかったので、残りを日本円で払うと幾らか聞いた1000円との事で、1000円だと約75万ルピアだからちょっと損するので、おばちゃんが持っていた星奈用のサンドレスを入れて1000円で交渉成立。でも髪の量が少ない星奈の場合、25万ルピアでも高かったような気が・・・。

星奈も元紀も2時間程度プールで遊んだだろうか、いよいよ12時に近づいてきたので部屋に戻って荷造りを開始した。今回増えた荷物は殆どママが買ったお土産類。バリ雑貨のバッグをいっぱい買っていたような気がする。1時過ぎには、BTCのウタマさんから電話が掛かってきて、予定通り1時半にホテルを出発するとの事で、Grand Clubのラウンジでチェックアウトをしながら最後のFree Drinkを楽しんだ。

バリに来た時よりも道路が空いていたので、30分足らずで空港に到着し、ここでウタマさんともお別れ。結局、天気があまり良くなかったのと子供達はプールとビーチだけで充分楽しんでいたの、到着した時のクルマの中でウタマさんがプロモーションしていたオプショナルツアーには全然参加しなかった。

空港では各人10万ルピアの空港税を払い、イミグレを通過してバリ島ともお別れ。最後にミーゴレンでも食べて行こうかとレストランを探したが見つからず、結局空港内にあった日本食屋「福太郎」でラーメンやうどんのセットを食して終わりになった。写真撮影も含めて、今回は「福太郎」チェーンに随分とお世話になったような旅行となった。

・・・おしまい・・・


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