【番外編】Palm III

 Palm IIIは、既に3Comに吸収さてしまったUS Roboticsが開発し、3Comが販売しているペン入力タイプのPDAである(最近では「WorkPad日本語版」という名前で日本アイ・ビー・エムも販売している)。

 3月のとある日曜日、いつものようにチェックしていたメールの中の「Macintosh Wire」の記事に、このPalm IIIに関する特集があり、電子手帳を出始めから使っていて、今でもシャープのZaulus使いの私の電脳欲は強烈に刺激された。なんとその日の午後には、KLCCのコンピューター屋でPalm IIIをRM1020(99年3月のレートで、約33,500円)でゲットしたのであった。


Palm IIIの歴史

Palm IIIの歴史は「Pilot」というPDAから始まった。Pilot (メモリ容量の違いで「Pilot 1000」と「Pilot 5000」の2製品があった) は今は3Comに吸収されたUS Roboticsが開発したPDAで、システムのバージョンアップを重ね、Palm Pilot、Palm IIIと進化し、今では日本語版のWorkPad (海外では「Palm III X」や「Palm VII」と呼ぶ) へ行きついた。

Palm IIIの特徴

Palm IIIは120mm×82mm×18mm (縦×横×厚さ) 、180g (バッテリー含む) というサイズをもつ。これは「ワイシャツの胸ポケットに収まる」大きさで、気軽に持ち運ぶことができる。バッテリーは単4電池を2本使用する。
筐体いっぱいに液晶パネルを装着しており,Newtonやザウルスのようなペン入力タイプのPDAと同様に、これを直接ペンで操作して使う。液晶はグレー4階調で160×160ピクセルとスペック的には大したものではないが、視認性に富み,バッテリーの持ちに成功した 。また、Graffitiという独特のインタフェースで文字の手書き入力を可能にしている。
 
Palm IIIが使用するシステムは「Palm OS」と呼ばれる。Palm OSが標準で備えているアプリケーションは、「アドレス 」
「メモ帳 」「支払メモ 」「電卓」「スケジューラ 」「To Do リスト」「メール 」といった、PDAとしてはごく普通のアプリケーションであるが、そのインタフェースはHyperCardを思い出せるMac OSライクな操作性を持つ。
ユーザー用メモリとして2Mバイトが備わっているが,このメモリを利用してオンラインソフトなどのアプリケーションをインストール可能。Palmアプリケーションに関しては、「Muchy's Palmware Review!」に、とてつもなく膨大なソフトが載っている。

私がPalm IIIを衝動買いした理由

Macintosh Wireの記事、及び最近、MacPower誌に連載されている記事から、数あるPDAの中でも最もMacintoshと相性がよく、Appleが発売しているPDA「Newton」に近く、これがMacユーザーにウケている最大の理由。
また、Zaulsなんかよりずっとコンピュータライクであり、付属のCradleを使って、Palm IIIのデータは常にパソコン(標準ではWindows。別売りか、InternetからアプリケーションをダウンロードすることによりMacにも対応)とデータのシンクロが簡単に出来るようになっているので、どちらにデータを入力しても常に最新の状態でいられるようになる。

日本語化への道

マレーシアで購入したので、日本アイ・ビー・エムの「WorkPad日本語版」ではなく、英語版のPalm OS搭載のPalm IIIである。しかし「WorkPad日本語版」が発売されたのは最近であり、Pilotの時代から、本来英語版であるPilotを日本語化して使っていた人も少なくなかった。
その「Pilotで日本語を使うためのパッチ」は、「J-OS」いう名前のソフトをインストールする事であり、「J-OS」の作者で「日本のPalm/Pilotワールドの神様」と呼ばれている山田達司さんのWeb Siteからダウンロード出来る。尚、ダウンロードと共に、日本語環境化への判りやすい説明は、http://muchy.com/review/jos.htmlを参照の事。

Mac化への道

パッケージを眺めても「Macintosh」という文字は一切見あたらない。でも、ちゃんと使えるのである。
まず、データ交換するハードのクレードルとケーブルだが、標準添付のものはケーブルの先端がWindowsマシンのシリアルポートに接続するためにD-Sub端子になっている。これは「D-Sub端子→RS422変換ケーブル」を使えばMacと繋げるようになる。「Mac用のモデムケーブル下さい」と言って探したら、マレーシアでも見つかった。
次に、専用のユーティリティだが、これは、http://www.palm.com/custsupp/downloads/macpacdl.htmlでダウンロードでき
る。このページの「Palm Desktop v2.1 for Macintosh 」をダウンロードする。iMacやPowerBookと赤外線を使った転送をした胃場合には、「Palm Extras (18.3Mバイト) 」もダウンロードする。
ただし、これらは英語版であり、そのままでは日本語が使えないが、これを解決するパッチ「MacPac 2 日本語キット R5i」をダウンロードしパッチを当てることにより、見事日本語対応となった。
元々が「Claris Organizer」からきたPIM。Macとの親和性は最高である。これを導入以来、初めてパソコンを使ってスケジュール管理をするようになった。予定の5分前になると、胸のポケットのPalm IIIがアラームを鳴らして教えてくれる。。。


ちょっとオシャレに

シンガポール旅行に行った時に、グッズを入手してきました。

※2001年2月、Yahooのオークションで売却しました。


Palmに役立つリンク集


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