マレーシアンTips(その2)

21. 盗電・盗電話

実際盗電は多いらしくテナガナショナル(国営電力会社)は相当被害を受けてるみたいです。盗電話回線も多く、知人の会社は今年の旧正月休暇中に被害にあい、スリランカ・サウジアラビア・アラブ首長国連邦などに国際電話をかけた請求がきたそうです。旧正月休暇中でのできごとと説明したら払わずに済んだそうです。盗電とはメーターを通さずにまたは不正メーターを使用しての電力使用です。盗電話回線は電信柱から直接回線に繋ぎ電話をかけるみたいです。


22. タイ側国境の町タバイ

タイ側国境の町タバイ(Tak Bai)。ここはタイ領土内ですが経済はマレーシア経済に依存してます。ボートでマレーシアに買いだしに行き、いっぱい荷物を抱えてタイ側にボートで戻ります。ここタバイの町ではマレーシアリンギッが普通に使えます。マレーシアリンギッで支払ってお釣りもマレーシアリンギッでもらえます。住民もマレー系住民が大半でマレー語が普通に使われてます。逆にマレーシア側ではタイバーツは使えませんしタイ語も通じません。タバイから少し行くとSungai Kolok(スンガイコロク、Sungeiではない)という町があります。タバイにしてもスンガイコロクにしてもタイ領土内にありながら地名はマレー語です。もう少し北に行くとタイ南部最大の町ハチャイ(Hat Yai)があります。ここもマレーシア人向け観光地です、ペナン、KLから大挙してやって来るのでこの町にはマレーシアナンバーのバスや車が沢山走ってます。ここでもマレーシアリンギッが使えますがお釣りはタイバーツできます。


23. Play Station

Sungei Wang Plazaのローカルショップに行きSONY Play Stationの値段を調べてきました。実は持ってるんですがゲーム機能が壊れてしまって今はただのCDプレーヤーと化してます。本体、コントローラ含む値段でRM550です。かたやSONY WINGS(たぶん直営店?)での価格はRM540とのこと、ローカルショップに「なんでRM10高いんだ?それじゃ商売に負けてしまうぞ」と尋ねたところ大きな秘密が隠されてることを知りました。SONY WINGSの製品はちゃんとした製品です。ローカルショップの製品も日本から輸入したSONYの製品です。それを改造してコピーCDでも読み取りできるようになってるんですよ。私がたった1枚持ってる日本製のCD、光栄の「提督の決断」は裏面が黒くなってますが、こっちで買ったコピーCDは普通の音楽CDのようにピカピカ光ってます。コピーCDは激戦状態で今や4枚でRM30、10枚でRM60になってます。日本語のCDもそのまま売っており、最新のものはさすがにないですが大抵のもはあります。唯一の難点が取説がないことです。自分で使い方を勉強しながらプレーしなければなりません。


24. マハティール首相のメッセージ

98年12月31日の夜8時半くらいから、テレビでマハティール首相が国民に向けてのメッセージをスピーチしてました。内容は『国策として経済発展を最重要課題にしてきたが、それにより経済危機が発生しました。これからは「平和な国」を目指していきます。「平和な国」とは国民が働く場所があり、住む場所があり、ちゃんと毎日食べていける、そんな
国です』です。すべてマレー語で、スピーチ自体は30分間ぐらいあり知人に英語に訳してもらいそれをここで日本語訳したものです。それが仕事とはいえ、毎日話し慣れてるとはいえ、この30分間はじっとカメラを見つめたまま、一度も目をそらしませんでした。直接話してる内容自体は判りませんでしたがゆっくりと丁寧な言葉使いで、例えば tak boleh とは言わず tidak boleh と話してました。


25. タクシー

道端で流しのタクシーを拾うのは日本と同じです。タクシーを見つけたら手を上げれば止まってくれます。料金は普通はメーターで行ってくれます。ただ行き先がそのタクシーの営業区域外だと値段交渉になります。行った場所からお客さんを乗せる事が出来ず、空荷で帰らなければならないためです。具体的に言えば空港(KLIA)です。空港には空港専用のタクシーがあり、普通のタクシーは空港までは乗せることができるが、空港からは乗せることができないので値段交渉になります。KLからマラッカ、KLからペナンも値段交渉になります。


26. マレーシアの3大民族

インド人が二人いるとビールを飲みに行き、マレー人が三人集まると政治の話しになり、華人が四人集まると麻雀が始ると言われてます。お金が無いときは、マレー人は友人、会社の上司からお金を借ります。華人は車を売り払います。インド人はビールを飲むのを我慢します。小金があるとマレー人は服を買い、華人はナンバーくじを買い、インド人はビールを飲みに行きます。好きな色は、マレー人は緑色、華人は赤、インド人はカラフル、極彩色が好きです。車を運転するときは、マレー人は窓を開けてタバコを吸いながら運転します。華人は窓を閉めてエアコンを効かせて運転します。インド人は窓を開けて手を外に出し、手をブラブラさせながら運転します。三者三様です。


27. バス

チャイナタウン近くのPuduraya (プドゥラヤ)にバスターミナルがあり南はシンガポール、北はタイのハチャイまで半島マレーシアをカバーしてます。KLでのバスは3種類です。一つは市内を走る intorakota(イントラコタ) 90C、前払いで
RM1.0を入れてもおつりはでてきません。もう一つは近郊中距離を走るバスです。KajangとかKelangに行きます。支払いは機械の場合もあり、車掌が乗ってる場合もあります。そして長距離です。これは乗る前にカウンターで料金を払いチケットをもらってバスにのります。バスの魅力はなんといっても安さです。シンガポールまでRM20.0、タイのハチャイまでRM30.0という驚きの料金です。飛行機の10分の1の料金です。長距離バスはなかなか豪華なバスも走ってます。1列3席のリクライニングシートのハイデッカーバスもあります。運が悪いとエアコンがろくに効かないオンボロバスになります。料金は同じです。


28. ランドリー

ランドリーはマレー語で「DOBI (ドビ)」です。店の看板にもこの DOBI と書かれてるのですぐにわかります。1週間にまとめて1回。Tシャツ、下着類だけだとたったのRM6.0です。ワイシャツも1週間分、アイロンを掛けてもらって下着類と含めてRM11.0程度です。長期出張でホテル滞在のときはホテルのランドリーサービスを使うより断然お得です。今日出せば明日には出来あがってます。もっとも全て会社負担の場合は別ですが。ちょっといい加減な店は、ときたまシャツのいろが変色してることがあります。青い解禁シャツが部分的に脱色していて、それを平気で着ていたら「そのシャツはデザインなのか脱色してるのか?」と尋ねられました。


29. マレーシアでの美人

マレーシアでの美人の条件は肌の白さです。これは世界共通でどこでも同じみたいです。生まれた赤ちゃんを褒めるときも「肌の白い赤ちゃんだね」と言って褒めるそうです。女性の化粧にしても華人の場合はもとが白いので口紅を塗るだけであとはなにもしてない女性がほとんどです(家で涙ぐましい努力をしてるかどうかは知りません)。マレー人女性は結構ファンデーション?(顔に塗る白いもの)を使用してる人を見かけます。やはり浅黒さを隠すためなんでしょう。インド人女性は黄色の粉を顔に塗ってるのを見かけます。「それはカリー粉か?」とその粉の正体を尋ねたら「違う」という答えが帰ってきました。口ひげを生やしてる女性もよく目に付きます 口ひげと言うのは大袈裟な表現ですがうぶ毛が伸びててちょっと見黒く、ひげを生やしてるように見えます。


30. マレーシアでの出産

マレーシアでは出産休暇は3ヶ月と法律で定められてます。大抵の方は病院の産科、または産科医院です。病院は会社形態を取っています。気になるお値段ですが、帝王切開でRM5,000かかります。普通分娩RM3,500でした。諸費用と1週間前後の入院費込みです。はっきりいってマレーシアでは高額です。なかにはこの金額を出せない人も大勢います。そういう人たちのために国立のゼネラルホスピタルがあります。ここでの出産費用はなんとたったのRM16.0だそうです。けれどそのかわり出産したら体力の回復を待ってから即日退院だそうです。自力で歩いて帰るそうです。


31. KL・セランゴールの道路

KL・セランゴールの道路はとても良く整備されてます。ハイウェイは全て片側3車線の道路です。また一般道路も中央分離帯で仕切られており簡単にはUターンや右折ができません。言い方を換えれば中央分離帯のある道路は一方通行ということになります。そうするとある場所から別なある場所へは往きと返りの道順が異なることも多々あります。土地感がないうえに往きと返りの道が違うのでさんざん迷うことになります。KLタワーが見えてるあいだは知らない道路を走ってても、逆にKLタワーを目指して行けば知ってる道路にでれるので安心です。


32. コーヒーショップ

マレーシアのコーヒーショップでのコーヒーの飲み方です。まずはオーダーですが「コーヒー」と言っても通じませんので「コピ」といいます。日本と同じように陶器のコーヒーカップとコーヒー皿で、なみなみとはいってます。スプーンは付いてなくそのかわりに食事をする時に使うレンゲがコーヒーカップの中に入れられてきます。甘い練乳が底に溜まってるのでレンゲでかき混ぜ、そのレンゲですすりながら飲みます。これの応用編がクルクル寿司で見ることができます。味噌汁を飲むときもやはりレンゲもしくは茶碗蒸に付いてきたスプーンを使って飲んでます。もう一つのコーヒーの飲み方はコーヒーカップに入ったコーヒーをコーヒー皿に移してさましながら飲みます。このやり方だと、なみなみと入ったコーヒーがコーヒー皿にこぼれてても全部飲むことができ、なかなかお得です。これは歳を取った方によく見られます。コヒーは80セントです、いっぱい飲みたいときは「コピブサー」というと大きめのガラスのコップできます。これはRM1.1です。


33. タバコ&アンパウ

No.1セールスのタバコはDunhillです。赤地に金色の文字が書かれてて華人好みのパッケージです。値段は20本入りでRM4.2、そして14本入りと7本入りも売られています。14本入りでRM3.1、7本入りでRM1.7です。普段お金の都合で14本入りもしくは7本入りのタバコを買う人も、今のこの時期になると20本入りを買う人が増えてきます。ハリラヤ、来月に控えてる旧正月(華人正月)には日本と同じようにお年玉をくばります。そしてボーナスシーズンでもあるのです、という理由で普段より収入が多くなり、20本入りのタバコがよく売れます。このお年玉をマレーシアでは「アンパウ」と呼び、広東語から来たこの名前もいまではマレー語の一部と化しています。漢字は「紅包」です。字の如く赤い包みで、サイズは日本のお年玉袋とほぼ同じです。ちなみにマクドナルドでもハンバーガーの購入者にアンパウをくばってますが、中身はお金ではなくソフトクリームのクーポン券がはいってます。


34. マレーシアでの油

マレーシアでの油を使う料理を食べると油の質が悪いのか、油を長らく取り替えてないのかよく胸焼けを起こします。そんなときのために冷蔵庫に常にペリエを入れておきます。ペリエを説明しますとフランス製のミネラルウオーターで炭酸を含んでいて、緑色のオシャレなガラスビンです。これをふたくちみくち飲むと不思議なことにあっというまに胸焼けが収まります。嘘みたいですが本当です。日本のサラダ油の色は淡い透き通った黄色をしてますが、こちらではウーロン茶色をしてます。


35. Jalan

Jalan は「通り、道路」です。マレーシアの道路はすべてこの Jalan 〜 という名前がついてます。そして小路には Lorong 〜の名前がついてます。KLの街にはたくさん Jalan Sehala があります。最初の頃はこれを見るたびに「同じ名前の通りがいっぱいあるなあ」とおもってたんですが、そのうちこの Jalan Sehala は「一方通行」だと気づきました。sehala、duahala (片道、往復)の sehala です。


36. 不景気の様子(99年1月末現在)

以前はコーヒーショップや屋台で片付けものや飲物を運んだりしてるのはバングラデシュ人、インドネシア人、ミャンマー人などの外国人でしたが最近はローカルの若い華人男性または中年の華人男性が目につくようになりました。高いレストランはお客の入りが悪く店を閉めるところもありますが、コーヒーショップや屋台は安さが売りですから相変わらず繁盛してます。ここで働いていれば飯はタダで食べれますから飢餓の心配はありません。

一方女性はというと、一番手っ取り早い水商売関係に流れていくようです。それまでセールスや事務の仕事でRM1,000ぐらいの給料が、パブで働けば月にRM3,000とかになります。普段チップの習慣のないマレーシアでもここだけはチップが飛び交いますので、普通に働くのがバカみたいでしょう。KL中心部で夕方6時、7時に屋台で妙に化粧の乗りがよく綺麗な女性が食事をしてるのを見ることができますが、ほとんどがこのての女性でしょう。割合からすると華人女性8、マレー人女性2ぐらいでしょうか。インド人女性は見たことがないです。


37. 下らないけど美味いもの

1) バターコーン
正式名称は判りません。とうもろこしの実を蒸して、蒸しあがったら小鍋に取り、バターと塩少々を混ぜます。とうもろこしの甘味とバターの風味、そしてちょっとの塩味が効いて美味いです。紙コップぐらいの大きさのスチロール製カップに入ってRM2.0です。これはどこのショッピングセンターでも買えます。大きいステンレス製ずん胴で蒸してますので、このずん胴が目印です。 

2) 半熟までいかない半熟玉子
玉子を熱いお湯に入れ待つこと5分少々、白身の部分が白くなりかけたころがベスト。この玉子を割って少し深めのコーヒー皿のようなものに入れ、お好みで醤油とコショーをふりかけ、スプーンでグチャグチャにして一気に飲み干します。
玉子1子が50セント、コーヒーショップやママストーと呼ばれるインド人屋台で食べれます。telor(トゥロー、玉子の意味)、eggと言えば通じます。

3) ロティバガー
ロティチャナイではなくトーストです。食パンをトースターで焼いてバターを塗り、2枚重ねて横に半分に切り、これで1個になります。コーヒーショップで60セントです。3時のおやつに最適です。トーストにしないで食パンを蒸したものもあり、これはロティスティームと言います。ママストーに行くとフレンチトースト風にしたものが出てくるときも有ります。

上記三つはなにも変哲もない、家でも作って食べれるものですが、やはり雰囲気を味わいながら食べるのが格別です。


38. 手書きの文章

日本人が書いた英語の文章は誤字脱字・文法間違いは別としてはっきりと読めます。ときどき他の日本人の方が書いたメモなどを「これは○○が書いたのか?」とローカルの方から尋ねられることもあります。大抵の方はブロック体できっちり書いてるからです。一方マレーシア人、特にマレー人に多く見られますが、アルファベットそのものが判別できない文章を書きます。書いた本人に尋ねても「判らない、忘れた」などの応えが返ってくることさえあります。普通は文字を書くときは体と紙を真っ直ぐにして書きますよね? マレーシアでよく見られるのは紙を角度にして45度から60度傾けて書きます。すごい人は90度ぐらい傾けます、そうすると横書きの文章を下から上に向かって書くことになります。で、書いた後、紙を真っ直ぐに戻して読み直して、また傾けて書き始めます。これではまともな字は書けません。


39. 華人の名前

華人の名前は中国スタイルをそのまま継承し、漢字を使用してます。読み方を説明しますと「頼 慧敏、ライ・フイミン」、「黄 秀儀、ウォン・シュウイー」、「李 添玉、リー・ティアンヨーク」です。この読み方も人によって北京語読み、広東語読み、福建語読みと様々で同じ漢字を用いても違う名前の場合があります。公式文書、例えばIDカードや運転免許証は漢字では記載されておらず、この読みをアルファベット表記で書かれています。結婚しても姓は変わらず一生「黄 秀儀」は「黄 秀儀」です。女性の名前で「美麗」、「麗麗」という漢字を使ってるのをみるとこっちが恥ずかしくなるくらい名前負けしてる方もいます。

華人は英語名を名乗ってる人が結構います。例えば男性ですとKent、Jimmy、Tonnyなど、女性ですとJanny、Vivian、Ireneなどが多いです。これらは彼らが自分で勝手につけた名前です。日本人ですと仲間内ではニックネームを呼びあったりしますが、一般的には本名で通します。華人の場合は名刺にもこれらの英語名が書かれていて、自分のことをIrene と呼んでくれという具合です。仕事の関係で面識のない華人女性と待ち合わせをしたんですが、彼女の名前は Jeniffer と言う名前です。期待に胸を膨らませ待ち合わせ場所に行ったがそれらしき女性は居らず、携帯電話で相手の携帯電話に連絡したら近くにいるらしい、3mほど離れてるところに私と電話で話してるおばさんを見つけがっくりしました。 


40. お薦めコーヒーショップ

ハイウェイのカジャン料金所を出て暫くのところにカラフルな建物の新しい工場団地があり、その中にマレー人経営のさびれたコーヒーショップがありました。「コピ」と「コピアイス」を注文し、出てきたコーヒーカップとアイスコーヒーグラスを見て「ここは何かが違うぞ」と直感しました。そして飲んでみると本当の豆の香りがするコーヒーでした。店のボスに話しを聞くとスイス製のドリップマシンを使いコーヒーを入れ、別にどこかのホテルにもコーヒーを納めてるそうです。値段はコーヒー1杯がRM1.0、同じ物がホテルでRM5.0かRM6.0ぐらいします。


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