Macintosh Tips
ソフトウェア・ルーターで快適Internet
我が家のPCも増えに増え、ノートブック型を除いても、Macが6台、Windowsが1台ある。。。このうちInternetに接続するために最低限必要なモデムと繋がっているPCは、ママのiMac(内蔵)と私のMT266(外付け)、IIvi(外付け)、元紀のPresario(内蔵)の4台。それぞれ電話線(モジュラージャック)の分割コネクタにてタコ足配線状態であった。但し、電話回線は1本だけなので誰かがInternetで電話回線を使用しているときには、待っていなければならない。従って、メールの返事を書き上げていざ送信しようとするときに、「お〜い、今繋いでない〜?」と、ちょっと非近代的な方法にて調整しあっていた。
そんなある日、Mac関係のメールニュースにて「ソフトウェア・ルーター」なる言葉が目に留まり、早速詳細のページにアクセスしてみると、これこそ正に私が望んでいたユーティリティ、ソフトウェア・ルーター「IPNetRouter」であった。日本にいれば話は別だが、ここマレーシアだったらハードウェア・ルーターを買わなくとも、ソフトウェア・ルーターで充分。電話線に一番近く、しかも一番早いモデム(56.6kbpsのV.90/K56flex対応、但し、99年3月現在、JaringはMax44kまで)を内蔵しているiMacをサーバに仕立てれば、今まで28.8kbpsで甘んじていた私の母艦MT233からも高速アクセス出来る。
幸い、我が家のPC達はMac/Windows混在で全てEthernetで接続されているので、この部分に投資する必要は無かった。では、早速、快適Internet生活を目指して、IPNetRouterの導入にトライする。
IPNetRouterとは?
- 簡単に言ってしまうと、「ソフトウェアでルーター機能を実現するソフト」である。本当はルーターとは違うとの事であるが、「一つの回線で複数のマシンを同時にインターネットに接続できるようにするもの」、という意味においては、ルーターの役割と同じである。IPNetRouterを利用することで、一つのPPP回線を利用して複数のマシンからインターネット接続することが出来るようになるのである。
必要なもの
- 漢字Talk7.5.3以上、或いはMacOS 7.5.3以上。
- OpenTranportのバージョンが1.1.1以上。
- CPUが68080以上のMac。但し、クライアント側はWindows機でもOK。
- PPP接続出来る設定。
- IPNetRouter(US$89のシェアウェア。気に入ったら登録しよう)
インストール方法
- サーバ(iMac)のコントロールパネルのTCP/IPを開き、現在の設定を「IPNetRouter」という名前に変更してコピーする。具体的には、メニューの「ファイル」から「設定...」を選び、現在の設定をクリックしてから「複製...」ボタンを押して「IPNetRouter」名前を入力する。ここで違う名前を付けると正常に動作しないので、必ずこの名前にする。
- この「IPNetRouter」設定をコピーして「Ethernet LAN」等の名前を付け、設定ボタンを押す。
- IPアドレスの設定を行う。
- 経由先:Ethernet
- 設定方法:手入力
- IP アドレス:192.168.0.1(プライベートアドレスの範囲内で任意)
- サブネットマスク:255.255.255.0
- ルータアドレス:空白
- ネームサーバアドレス:接続プロバイダのネームサーバアドレス
- 検索ドメイン名:接続プロバイダの検索ドメイン名
- TCP/IPの「オプション」の「必要なときにのみロード」のチェックを外す。TCP/IPの「オプション」は、メニューの「編集」から「利用者モード...」を選び、「詳しい情報も指定」を選んで「OK」ボタンを押すと設定画面の右下にボタンが現れる。
- IPNetRouterを起動する。
- ファイルメニューの「Window」から「Interfaces」を選択する(デフォルトでは、IPNetRouterを立ち上げるとこの画面になる)。
- 「Configure Interface」で「PPP」を選び、「IP Masquerading」にチェックを入れる。「Add」ボタンを押すとモデムからPPP接続が始まり、右図のようになる。
- メニューの「Window」から「Gateway」を選択する。PPP 非接続時にクライアントやサーバからの要求で自動的に接続させるには「Dial
On Demand」に、IPNetRouter終了時に自動的に切断させるために「Disconnect PPP at Quit」に、PPP接続時にPPP接続ダイアログを表示させるには「Show
PPP Dialogs」にチェックを入れる。
- LAN上のマシン(クライアント)のIPアドレスの設定【Macの場合】
- 経由先:Ethernet
- 設定方法:手入力
- IP アドレス:192.168.0.2(LAN上のPCとダブらず、プライベートアドレスの範囲内で任意)
- サブネットマスク:255.255.255.0
- ルータアドレス:192.168.0.1(サーバのIPアドレス)
- ネームサーバアドレス:接続プロバイダのネームサーバアドレス
- 検索ドメイン名:接続プロバイダの検索ドメイン名
- LAN上のマシン(クライアント)のIPアドレスの設定【Windows95の場合】
- コントロールパネルの「ネットワーク」を開く。
- 「ネットワークの設定」で、TCP/IP==>Ethernet Adapterをクリックし「プロパティ」を押す。設定は以下の通り。
- IPアドレス
- IP アドレス:192.168.0.3 (LAN上のPCとダブらず、プライベートアドレスの範囲内で任意)
- サブネットマスク:255.255.255.0
- ゲートウエイ:192.168.0.1
- DNS設定 :接続プロバイダのネームサーバアドレス
- 以上の設定が終了したらWindows95を再起動する。
- リモートアクセスの自動切断の設定をする。
- IPNetRounterは、クライアントがInternetにアクセスするときには自動的にPPP接続を開始するが、クライアント側から切断する事は出来ない。。。電話のかけっぱなしを防ぐために、コントロールパネルの「リモートアクセス」の「オプション」の中の、「操作しないまま○分間が過ぎたら接続を切る」をクリックし、時間を適当に設定する。私の場合は5分に設定してある。
快適なInternet環境
- 今まで
- 右図のように、Ethernetの他にも電話線が各PCに何本も出ており、ケーブルは多くなるし、各部屋までの長さが長いのでノイズも拾いやすいし、何よりも各PCからInternetへの同時接続は不可能。
- 現在
- 電話回線に繋がっているモデムはiMacのみ。あとはEthernet経由で「IPNetRouter」を利用してInternetへ同時接続。しかも、今までは4台のみInternetへ接続できたが、これからは、全てのPCからInternetへ接続できるようになった。寝室で子供を寝かせながら、LC475でWeb
Page見たりメールチェックしたりして便利に使っている。
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