【第3話】私の処遇

 さて、私の処遇であるが、雰囲気的にも自分の今の立場を考えた場合、KL行きはほぼ確実であるが、未だ上司からは具体的に言われていない。時々お茶している時に、トップから「いいだろ?」と聞かれることはあったが、いつからという具体的な話はされなかった。

 自分なりに描いていたスケジュールの中での自分のXデー(導入時期から逆算)まで1ヶ月をきろうとしていたある月曜日の日本人ミーティングの時、とうとうトップから公の発表があった。これでいよいよペナンともおさらばである。

 自分のXデーまで残すところあと1ヶ月。やることが多く、慌ただしい毎日を過ごす。本来だったら8月下旬に産まれる子供は、ここペナンで産む予定だったが、今回の異動のゴタゴタを避け日本で産むことにした。そうなると最早2ヶ月強しか期間がないので、2週間後には日本に帰らなければならない。

 その前に、今度マレーシアに戻ってくる時に住む家を決めておいた方が彼女も安心するだろうと思い異動先の人事担当者に話をし、6月の第3週の土日を使ってKLで家探しをした。この時期、何回も飛行機に乗せたくないので、ペナンKL間を陸路車で移動する。距離にして400km弱、時間にして3時間半から4時間である。

つづく


 ペナン・KL間の高速道路からの景色は、ずっと左の写真のようにジャングル、ジャングル、、、。但し、丁度中間点のイポーは、右写真のような、錫を採掘した後が見られ、若干変化があります。。。

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