【Tips】更に早くなったG3


巷では、PowerMacG3もBlue&Whiteタイプで450MHzモデルが発売されていて、PowerPC G4モデルも発表され、私のG3 MT/266も段々と遅いマシーンのように思えてきた。会社で使っているPowerBook3400(PowerPC603/240MHz)に比べたら、それでも全然早いのだが、やはりもっと早いのが欲しくなるのが心情である。。。

そんな中、MacPower10月号に「低価格高速化時代のG3カード選び」という記事が載っており、PowerPC G4の発表でG3カードも値ごなれてきているとの事。でも、私のG3 MT/266のZIFソケットに取り付けるタイプはまだまだ10万円以上する。。。何気なく、USAの通販会社をInternetで見てみると、USAだったらUS$600台で購入できるG3カードもリストアップされていた。その中でも、MacPowerにも紹介されていて信用のおけそうなPowerlogixのカードがUS$629と格安だったClubMacから購入することに決めた。

ClubMacにInternetでオーダーして5日間くらい経ってから、以下のようなメールが来た。

Thank you for your order. Before we can ship your order, we need you to
fill out and fax back an International Credit Card Authorization Form. I
have attached one here in Adobe PDF format. Please fax the form back to us
at (949) 768-9354.

この辺は、セキュリティーに気を配っているようで、安心してカードで通販出来る。因みに、そのフォームはこれ

私が今回購入したカードは、PowerLogix社製のPowerForce G3 ZIF 466クロック周波数が466MHzで2次キャシュメモリーも1MBである。PowerPC G3シリーズの速さの源、2次キャッシュが今までの512KBから倍になるのである。


それから1週間くらい経ってG3カードが到着した。マレーシアの通関でも全く問題は無かったようで、特に税金も取られなかった。左の写真がPowerForce G3の箱である。印刷がちょっと薄惚けていて、ちょっと不安になる。右の写真が、そのG3カード。箱は大きかったが、モノ自体は7cm x 4.5cm程度の大きさである。

左の写真が表側。PowerPC750(通称、G3)と、2次キャッシュメモリーが大きくスペースを占領している。右の写真は裏側。ZIFソケットに差し込むピンが沢山出ている。

PowerPC750の部分を拡大したところ。PPC750Lと明記してあるが、これはIBM社製の第2世代のPowerPC750で、銅配線技術が使われている。従来のチップ内部の配線に使われていたアルミニウムに比べて配線抵抗が1/3程度で、その分、電力ロスが少なく発熱量も小さい。従って、クロックスピードが266MHzから466MHzと倍近く早くなっても、熱暴走することが少ない(筈)。

いよいよ装着。MT/266の筐体を開けると、ロジックボードの真ん中下側に、大きなアルミの放熱板(ヒートシンク)が見える(写真左)が、それを外し、今まで付いていたCPUをZIFソケットから取り外す。CPUの取り外しは、レバーを起こすだけで簡単に出来る。因みに、右の写真が、今まで付いていたPowerPC750/266MHz/512K。恐らくモトローラ製。


あとは、付属の「G3 Cache Profiler Software」をインストールしておしまい。

その「G3 Cache Profiler」を起動したところ。これは、PowerForce G3 ZIF 466に交換する前の結果。Processor Speedが267MHz、Backside Cacheも512Kである。また、Processorの温度が51度もある。

これが、PowerForce G3 ZIF 466に交換してからの結果。Processor Speedが468MHz、Backside Cacheも1MBになっている。Backside Cache Speedは「G3 Cache Profiler」で設定できるようになっていて、デフォルトは「3:1の156MHz」であったが、「2:1の234MHz」でも全く問題なく動いている。また、Processorの温度は35度と、今までよりスピードが速くなったのに温度は16度も低い。これが正に銅配線技術の成せる技だろう。

体感的な速度は、G3/266自体が元々早かったので466MHzになって爆発的に速くなったような気はしないが、確かに起動時間やアプリケーションの立ち上がり時間などが速くなったように感じる。それよりも、速度が速くなったにも関わらず、以前よりもフリーズする頻度が減ってとても安定している。上に書いたように、Processorの温度が高くならないことが大きく貢献しているような気がする。

これで、私のPowerMac G3 MTも、もう暫く最先端のスピードで活躍できそうである。


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