Macintosh Tips
VAIOがMacになった日
時代の流れか、全社的にMacを止めてWindowsへ移行する事が決まった。99年の3月のこと。大のMacフリークの私としては、最後まで粘ってMacを頑なに使い続けよう(場合によっては、Virtual
PC、Soft Windowsなどのエミュレータを使って)と思っていたのだが、このMac Disposal Projectに合わせてWindows
PCを新規に購入してもいいとのことなので、買っておいても損はしないだろう、このチャンスを逃してはなるまいと人気のVAIO
NOTE 505を調達した。
Macフリークなら誰でも思うAppleへの不満。それは持ち運び可能な薄型軽量のNOTEタイプのMacがラインアップされていないこと。もうすぐ発表されるiMacと同じコンセプトのコンシューマー・ノートも、「Appleは、特定の国だけをターゲットにしたマシーンは作らない!」という暫定CEO、スティーブ・ジョブスの言葉で、その期待を裏切られてしまった。そういえば、日本だけで発売されたPowerBook2400も、惜しまれつつも、あっという間に姿を消してしまった。
さて、そんなある日、FUSIONというMacエミュレーターを使い、IBM-PC互換機でもMac OSが走ることを耳にした。VAIO NOTEを購入したのも、「いつかこのFUSIONでMac
OSを動かして、IBM-PC互換機のふりしてMac OSを使い続けよう。しかも世界中に可搬して。」と心に誓ったからである。それから暫くして、Mac系の月刊誌の広告に、毎日コミュニケーションズ発刊の参考書「FUSION-PC
Complete Guide」が載っていた。ここぞとばかり、日本に帰国中の知り合いに頼み、この本を買ってきて貰った。この本、インストールや設定の順序が丁寧に書かれているばかりでなく、FUSION-PCのデモ版が入っているフロッピーが付属で付いている、FUSION-PCを検討している人にとっては必見の本である。
という事で、私の「VAIO NOTE 505のMac化」が始まった。
- FUSION-PCとは?
- エミュレーターとは?
- 必要なモノ
- デモ版で挑戦
- とうとう、Mac OSを搭載したVAIOが完成
- キー割り当て
- 製品版の購入
- FUSION-PC、最近人気?
- ユーティリティ
- 残された課題
- FUSION-PCに役立つリンク集
●FUSION-PCとは?
- FUSION-PCは、IBM-PC互換機上で動作するソフトウェアで、モトローラの68030・68040MPU(通称:68K Mac)を搭載したMacintoshのI/O機能をPC上でソフトウェアだけでエミュレーションする事により、Mac
OSの動作環境を実現する。開発元は、Amiga用のMacintoshエミュレーターなどを手がけているMicrocode
Solutionsである。日本では(株)オープンテクノロジーズ社が国内代理店となっている。
●エミュレーターとは?
- エミュレーターの動詞形。エミュレートとは、「真似をする」という意味である。つまり、エミュレーターとは「何かの真似をするソフトウェア」の事を意味する。その何かには、「特定のOSをエミュレートするもの(Soft
Windowsなど)」、「特定のCPUをエミュレートするもの(PowerPCに組み込まれた68Kエミュレーターなど)」、「特定のハードウェアをエミュレートするもの(FUSION-PCもそうだし、最近では、PlayStationをエミュレートしたVirtual
Game Stationが有名)」。
●必要なもの
- 【重要】68KのMacを持っている事。(今現在、PowerPCには非対応)
- FUSION-PCが68KMacのROMに内蔵されているROMデータを吸い上げて使うため、68K Macを持っていないユーザーは法的にFUSION-PCを使えない。私の場合は、Color
Classic(ボードはLC575)のを使用。
- FUSION-PC
- デモ版で動作確認後、製品版を申し込んだ。
- Mac OS
- Mac OS 8.1まで対応。
- IBM-PC互換機
- CPU:i80486以上、RAM:8M以上、HDD:20MB以上の空き、マウス:MS-DOS用のマウスドライバ。私の場合は、VAIO
NOTE 505(PCG-Z505DX)
- 【重要】MS-DOSの基本的な知識
- FUSION-PCはMS-DOS用のアプリケーションであり、MS-DOS上で動作する。Windows95の登場以来、WindowsユーザーでもMS-DOSの知識は必要なくなったし、ましてMacユーザーには馴染みの薄いコマンドベースのMS-DOS。しかし、FUSION-PCを使いこなすには、最低でもMS-DOSの基本的な知識が必要である。私は、初めてPCをいじくり始めたときが、まさにMS-DOS3.xの時代(Macが高価で手が出せなかった時代)だったので、なんの問題もなくFUSION-PCに取りかかれた。
●デモ版で挑戦
- FUSION-PCは、殆どのIBM-PC互換機で動作が確認されているが、特にメーカー毎に癖があるNOTE-PCで動くかどうかは要確認。デモ版は、上に上げた「FUSION-PC
Complete Guide」にも付属しているし、開発元のMicrocode
Solutionsからもダウンロード出来る。尚、製品版に対するデモ版の制限は以下の通りである。
- 扱えるハードファイル:最大100MBで1個
- メモリ:最大8MB
- FDD:1.44MBのみ
- CD-ROM:HFS(Apple標準フォーマット)のみ
- ビデオ:Refreshed Video Driverのみ
- 解像度:512x384、640x480まで
- 色数:16色、256色まで
- サウンド、SCSI、ネットワーク、シリアルポート:使用不可
さて、いよいよデモ版のインストールである。
- ROMデータを取り出す。ROMを取り出すためのツールは、「ROMUtil」という名前のツールで、デモ版のFDDにも含まれているし、Microcode
Solutionsからもダウンロード出来る。勿論、製品版にも含まれている。尚、「ROMUtil」は圧縮されて提供されているので、Stufflt Expanderで解凍して使用する。
- 「ROMUtil」の準備が出来たら、ROMデータを取り出すMacにコピーしROMを取り出す。ROMを取り出すには、「ROMUtil」をダブルクリックし、その時にROMのチェックサムとIDなどを示すウィンドウが表示されるので、ここで「Save」をクリックする。「Mac_ROM」というファイル名で保存されるので、MS-DOSで読み込めるよう「MAC.ROM」と名前を変更する。私のColor Classic改の場合は、右絵の通り。
- FUSION-PCを使うのに必須のマウスドライバを用意する。MS-DOS全盛時代は入手は簡単であったが、Windows95以降、入手が難しくなった。私の場合は、Virtual
PCに付属していたMOUSE.COMを使用している。探すとしたら、マウスメーカーが提供しているマウスドライバをWebサイトから見つけてくる。例えば、Logitechでは、さまざまな環境用のドライバを提供してくれる。但し、使用許諾を遵守のこと。
- MS-DOS用のCD-ROMドライバも用意するようにマニュアル等に書かれているが、これは裏技にて対応。詳細は別途。
- MS-DOSモードへの移動
- WindowsからMS-DOSモードに入るには、Windowsのスタートメニューの「Windowsの終了」から「MS-DOSモードで再起動する」を選び再起動する。
- MS-DOSの画面に入ったら、「US」と入力して英語モードに切り替える。FUSION-PCが英語環境のみに対応したソフトだからである。
- CONFIG.SYSの変更
- ここはMS-DOSの知識が必要なところ。設定を間違えるとWindowsが起動しなくなることもあり得るので、自信の無い人は、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATのバックアップを取っておいた方がいいだろう。
- CONFIG.SYSはテキストファイルなのでWindows98のDOSモードに標準装備の「EDIT」コマンドを使って編集する。FUSION-PCで問題を起こすEMM386.exe関係の部分と、日本語関係のデバイスを、先頭に「REM」を付けてコメントアウトし無効にしている。こうしておけば、元に戻すときも楽である。尚、PCMCIAカード、CD-ROMドライブ、SCSI機器関係のドライバも書き込んでおく。(但し、SCSIは製品版で有効)
- AUTOEXEC.BATに、「US(英語モードへの切り替え)」、「mouse.com{マウスドライバ)」等を読み込ませる行を挿入する。但し私の場合は、AUTOEXEC.BATはそのままにし、「S.Bat(FUSION-PCのセットアップ用)」、「F.BAT(FUSION-PCの起動用)」の2つのバッチファイルを作り、それで対応している。
- FUSION-PCのインストール
- FUSION-PCのフロッピーディスクをFDDに入れて、A:ドライブから「install」と入力して「enter」キーを押すと、インストール画面が表示される。
- ここで「Enter」キーをおすと、FUSION-PCの元ファイルが何処にあるか聞かれるが、通常は「A:」のままでいい。
- 続いてFUSION-PCのインストール先のディレクトリを聞かれるので、特に問題がなければ、デフォルトの「C:\FUSION」のまま「Enter」キーを押す。
- 「Mac.ROM」をFUSIONフォルダにコピーする。
- FUSION-PCのセットアップを行う。ディレクトリFUSIONに移動(C:\>cd
C:\FUSION[enter] )し、「setup」と入力し「enter」を押す。FUSION-PCのタイトル画面が表示され、続いてセットアップ画面が現れる。
- FUSION-PCのットアップ
- ADVANCED
- エミュレーションするMacのIDを設定、及び起動時のサウンドの種類を設定する。指定できるMacのIDは6種類しかないので、取り出したMacのROMとこのIDをなるべく近いモノにした方がいい。また、インストールするOSが8.xの場合、QuadraのIDじゃないと正常に動作しない。因みに私の場合は、Quadra900にした。
- VIDEO
- 使用するビデオドライバを設定する。FUSION-PCの中に用意されているVESAドライバは「VESA_DIR.FVD」、「VESA_REF.FVD」の2種類であるが、デモ版には「VESA_DIR.FVD」のみ。尚$VAIOの場合、リフレッシュレートを変更できる「VESA_REF.FVD」を選択しないと256色以上出なかった。
- FLOPPY
- フロッピーディスクを使えるようにする。但し、VAIOのUSBタイプのFDDには対応していないので、OFFで使用している。次のバージョン2.0からはUSBタイプのFDDにも対応する予定との事。
- DEVICES
- FUSION-PC上で使用するHDDのイメージファイルを指定する。このHDDのイメージファイルをハードファイルと呼んでいる。尚、製品版では最大10個のイメージファイルを同時に扱うことが出来るが、デモ版では1個までで、しかも100MBがMax。
- PORTS
- Macのモデムポート、プリンターポートをエミュレートする。尚、VAIO内蔵モデムをエミュレートしたいのだが、まだ成功していない。インターネットや雑誌で見た限りでは、ポートリプリケータと外部モデムでの成功例はあるが、内蔵モデムでの成功例は無い。。。尚、デモ版では機能しない。
- ROM FILE
- Macから取り出したMac.ROMを指定する。尚、Mac.ROMはFUSION-PCがインストールされたディレクトリにある必要があり、また拡張子は「.ROM」でなくてはならない。
- SOUND
- サウンドカードの設定。対応しているのはCreativeのSound Blaster、Sound
Blaster16、Sound Blaster Pro、またはWindowsサウンドシステムのカード。サウンドカードのPORT、IRQ、DMAの設定が必要。通常は、PORT=220、IRQ=5、DMA8=1で動くのだが、何故かVAIOではsound
not foundで動かない。マニュアルを見るとWindowsサウンドシステム互換と書いてあるのでそのように設定したが、成功せず。尚、デモ版では機能しない。
- CD-ROM
- IDE CD-ROMドライブを使えるようにし、同時にドライブ番号を設定する。また、CD-ROMのブートについても指定する。但し、CD-ROMが使えるようにするには、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATでCD-ROMのドライバを正しく組み込まねばならない。尚、FUSION-PCのセットアップが無事終了し、Mac
OSをインストールする際に、CD-ROMからブートする必要があるので、「Boot Priority」を「CD-ROM」にする。私の場合は、裏技を使ったので、「DEVICE」のままにした。
- ADB
- キーボード及びマウスを設定する。Mac用のキーボードにあってWindowsに無い「COMMAND」キーの代替となるキーの割り当ても行う。私の場合、左ALTキーを割り当てた。また、マウスの設定では、左ボタン、右ボタンをMacでどのように扱うのかも設定できる。私の場合、右ボタンを「CTRL+クリック」とし、Mac
OS8のコンテクストメニューがワンタッチで呼び出せるようにした。
- SCSI
- SCSI接続されているすべての機器を使えるようにする。但し、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATでSCSIカードと各SCSIデバイス用のドライバを正しく組み込まなければならない。私の場合、IOデータのPCMCIAのSCSIカードでHSを使えるようにした。尚、デモ版では機能しない。
- NTEWORK
- ここでいうネットワークとは、FUSION-PCをインストールしたHDD以外のHDDと接続する事であり、Ethernetなどでの外部とのネットワークではない。実はこの「Appletalk、Ethernetなどのネットワークに接続できない」のがFUSION-PCの最大の欠点である。日本のユーザーからの強い要望で、近い将来には対応する予定。
- MOMORY
- Mac OSで利用するメモリを割り当てる。メモリーは最大768MBまで。但しデモ版は8MBまで。。。FUSION-PCを動作させている場合、他のWindowsのソフトは起動できないので、割り当て可能メモリの上限まで割り当ててもいいが9割程度を薦めるとの事。私の場合は、64MBの実装メモリにたいし約50MBを割り当てている。
- CONFIG
- これまでの設定した情報を保存したり、他の設定にして保存したのを読み込んだりする。PRAMのクリアもここで行う。
- SYSINFO
- DOSのバージョンやCPUなど、マシンやソフトの環境を表示する。CD-ROMやSCSIなど認識できない場合には、ここを見るとドライバが正常に読み込めたか否かがチェックできる。
- LAUNCH EMULATOR
- FUSION-PCを起動する。設定に間違いがあったりするとMS-DOSの画面に戻る。
- Mac OSのインストール
- 一般的なOSのインストールは、インストールディスク(CD-ROM)をCD-ROMドライブに入れFUSION-PCを起動させる方法であるが、デモ版のRAMが8MBまで、HDDも100MBまでと制限されているので、別のMacでダイエットした英語版のOS
8.0をインストールし、VAIOにコピーして使った。ハードファイルは「FUSION.HF1」のようにMS-DOS上で作成されるのでMacとは全く関係のないファイルのように思えるが、実はこのファイル、構造上はMacでお馴染みのイメージファイルと同じである。従って、Disc
CopyやShrinkWrapなどのイメージファイル作成ツールを使えば、Mac上でハードファイルを作成することが出来る。
- Mac上で動作するのでFUSION-PC上でインストールするより数段早く、作成したファイルはMO(私の場合はHS)やネットワークでWindows側に簡単に転送できる。
- 「Disc Copy」を起動する。「Disc
Copy」はMacのインストーラーDISCに付属している。
- メニューのイメージから「新しいディスクイメージを作成」を選び名前を設定する。これがハードファイル名になるので、「MacVaio.hf1」のように「8文字以下」+「hfx」の形にする。hfxのxには0から9までの数字が入る。書式を「読み書き可能」にし、サイズを設定。私の場合、デモ版の時には制限があるので99MBに、製品版では300MBに設定した。
- Mac OS 8.0(英語版)を先ほど作成したイメージファイルにインストールする。英語版にしたのは、デモ版のRAMの制限が8MBまでなので、本当に最小限のシステムにしないとアプリケーション1つも動かせない状態になってしまいそうだから。(結局は、製品版にした後も英語メニューが格好いいので、FontPachinを使って日本語表示可能にして使い続けている)
- インストール時の注意点は、「ソフトウェアのインストール」段階で、「オプション」をクリックし「Apple社製ハードディスク用ドライバを更新する」のチェックを必ずオフにする。また「Mac
OSインストール」で「カスタムインストール」に切り替え、「サポートするすべてのコンピュータ用のシステム」を選択する。この方法だと余計なファイルも含まれるため、後からシステムフォルダーをダイエットさせる必要があるが、FUSION-PCを動作させるのに最も確実な方法である。
- インストールが終了したら、ダイエットの為に余分なコントロールパネル、機能拡張、フォントのファイルを削除するのだが、ファイルの内「A/ROSE」は絶対に外さなくてはならない。爆弾が出る可能性が高いのである。
- FUSION-PCのハードファイル「MacVaio.hf1」が出来上がったので、ネットワークでMacからVAIO側にコピーする。私の場合、Mac側でVirtual
PCを立ち上げてWindowsのネットワークを使って転送した。
- FUSION-PCのセットアップを起動し、「DEVICE」で、作成したハードファイル「MacVaio.hf1」を指定すればFUSION-PC上で使えるようになる。
●とうとう、Mac
OSを搭載したVAIOが完成した。
<==使用前
使用後==>
Macのシステムプロファイルを見ると次の通り。Processorは60840で59MHzとなっている。さすがPentium II 333MHzを積むVAIO
NOTE Z505DXである。
●キー割り当て
- commandキー
- 初期値では、「右Ctrl」キーがMacのcommandキーに割り当てられる。必要に応じてSetup画面「ADB」の「KEYBOARD」で変更する。左右の「Alt」、「Ctrl」および「Windows」キーの何れかに割り当てることが可能。
- optionキー
- 「Alt」キーに割り当てられている。左右どちらかの「Alt」キーをcommandキーに割り当てている場合は、もう一方のキーがoptionキーに割り当てられる。
- マウス
- Setup画面「ADB」の「MOUSE」で、右クリック(左も可ですが)を「クリック+Ctrl」に割り当てることができる。Mac
OS 8.xで使用すると便利。
- パワーキー
- PCの「Pause」キーがMacのパワーキーに割り当てられている。さすがに電源オンは無理だが、「システム終了」や「再起動」のダイアログを表示させることができる。
- 強制終了
- 「右Alt」+「Pause」キーでFUSIONの強制終了が可能。
- スクリーンショット
- 「Ctrl」+「PrintScreen」キーを押すと、FUSION本体と同じディレクトリに「fsnap001.pcx」という名称で、PCX形式のスクリーンショットファイルが作成される(KEYBOARDの指定が「DIRECT」のとき)。2回目以降は「fsnap002.pcx」等の名称になるが、次の起動時に同じ操作を行った場合は、後のファイルで上書きされてしまう。
●製品版の購入
デモ版のインストールに成功したので、早速製品版を注文する。「FUSION-PC Complete
Guide」の巻末に特別割引券が付いており、(株)オープンテクノロジーズ社に直接申し込むと、製品価格の¥2,000引きで購入できる。エキスポ割引の期間とも重なっていたので、結局、定価¥19,000のところを¥13,000で購入した。これには自宅までの送料も含まれる。製品版と言えども、3.5"のフロッピーディスク1枚と、簡単なインストールマニュアル、製品登録カード。やはり、「FUSION-PC Complete
Guide」は必携である。尚、製品版によって出来るようになった事は、
- RAMの容量の制限無し。8MBではとても辛かった。
- HDDの容量の制限無し。100MB1つだけはやはりとても辛い。システム用に300MB、データ・アプリ用に350MB確保した。
- 解像度をSVGA(1024x768)に出来た。それまでの640x480だと文字まで汚い。
- 色数を256色から32000色に出来た。fullカラーにも出来るが、速度的に遅くなりそうなので32000で充分。
- SCSI機器の接続が可能になった。早速、IOデータのPCSC-Fを購入し、HSを接続した。Ethernrtが使えない今のバージョンでは、今後のMacとのデータ交換にはこのHSがとっても役立ちそう。
- サウンドも可能になったハズであるが、VAIO NOTE Z505DXは、未だに使えず。。。何が悪いんだろ?
●FUSION-PC、最近人気?
日本に法事で帰っているとき、ASAHIパソコンにFUSION-PCの特集が大々的に載っていた。しかも、私と全く同じ組み合わせ(VAIO
NOTE Z505 DX)。正に、製品版も入手してこれからインストールしようとしていた直前だったので、タイミングばっちりで大いに役立った。
●ユーティリティ
Mac OSのインストール時に、VAIOのCD-ROMドライブを使わずにMac上でイメージファイルを作り、それをWindows上に転送する方法を紹介したが、HFx形式のイメージファイルを扱うのにとっても便利なツールが、「HFV Explore」である。このツール、HFx形式のファイルをまったく普通のファイルと同じようにデータの読み書きが出来るのである。Macのアイコンもそのまま再現され、SCSI接続したMacフォーマットされているHSのファイルも直接やりとり出来る優れモノ。FUSION-PCを使いこなすうえでは、必携のツールである。
●残された課題
- ネットワーク対応(近い将来、対応するとのこと)。
- PowerPC対応(これも近い将来対応予定)。
- WindowsのDOS互換モードからの立ち上げ(もうすぐ発売の時期バージョンより対応)。これで、内蔵モデムが使えるようになるかも。→ Ver2.0で可能になりました。
- USB FDDの対応。これも時期バージョンで対応予定。
- サウンド鳴らず。私の設定の問題か、それともVAIOとFUSION-PCの相性か?
- マウスの動きがスムーズじゃない。この不満を訴える人も多いので、そろそろ改善してもらえるか。
●FUSION-PCに役立つリンク集
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